薬剤(スミスリン)が効かない 新型アタマジラミ

スミスリンに耐性のある、新型のアタマジラミが増えているらしいということです。

戦後、米軍が持ち込んだ有機塩素系殺虫剤DDTの大量散布で、
アタマジラミは国内でほぼ絶滅したと思われました。

ところが、現在もあたまじらみは先進国も含めて諸外国でまん延しており、
特に90年代から、欧米を中心に広がっています。

海外からの持ち帰りによって日本国内でも再流行しています。

シラミを知らない世代が親になり、
子供の感染に気付かずに対応が遅れているそうです。

日本では、しらみ=不潔 という偏見が根強くありますが、
不潔だから感染するというものではありません。

感染者は小学校低学年を中心に年間50万人ともいわれていますが、
感染を隠す人も多いことを考えると、実際はもっと多いのかもしれません。

子供に感染が多いのは、頭を突き合わせて遊ぶ年代だからです。
頭じらみは子供だけでなく大人にも感染します。

ヒトジラミ(アタマジラミ、ケジラミ、コロモジラミ)の駆除用に販売されている薬は、
日本国内では、スミスリンパウダーとスミスリンLシャンプータイプの2種類だけです。

有効成分はどちらもピレスロイド系殺虫剤のフェノトリンです。

スミスリンは3日に1度ずつ3〜4回繰り返して使用します。

正しく使用すれば10日目には、すべてのアタマジラミが駆除されているはずなのですが、
4回きちんと使用してもまだ成虫や幼虫が見つかることがあります。

この場合、もしかしたらスミスリンの効かないアタマジラミ
(ピレスロイド耐性アタマジラミ)に感染しているのかもしれません。

日本は世界的に見てもアタマジラミの感染が非常に少ない国で、
ピレスロイド耐性アタマジラミもあまり問題とはされてきませんでした。

海外では耐性アタマジラミの問題が広がっており、
アメリカやデンマークなどでは、抵抗性タイプのものが90%近くに上っているそうです。

抵抗性アタマジラミは、日本国内でも年々増加していることがわかっており、
全国的な広がりが懸念されています。

「新型」はすでに何万匹も国内にいると考えられています。

ピレスロイド耐性アタマジラミであることに気づかず、スミスリンによる駆除を続けていれば、
耐性アタマジラミが増加してしまう恐れがあります。

薬の回数や量が多ければよく効くだろうと、
必要以上に使いすぎれば皮膚炎を起こしてしまうかもしれません。

薬を正しく使ったのに駆除がうまくいかなかったら、薬を使い続けるのではなく、
シラミ専用すき櫛を使った駆除にきりかえましょう。

たとえピレスロイド耐性であっても、
シラミ専用すき櫛を正しく使えば駆除することができます。

室内は、掃除機をまめにかければ大丈夫です。
部屋に薬剤(エアゾール殺虫剤・くん煙剤等)を使用する必要はありません。

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薬剤に頼らない駆除方法はこちらの記事を参考にしてください。
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【参考サイト】
薬効かぬアタマジラミ急増 2年で倍、全体の1割超に
アタマジラミを送ってください〜国立感染症研究所

 

 

 



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